今日も明日も明後日も、私達は一緒に朝を迎えるの
なんて素敵なことだろう!
日曜の朝は
「お腹空いたね」
「・・空いたなぁ」
ベッドの中でそんな会話をした。実は目覚めてから随分と経つ。
でも今日は日曜だし、部屋は寒いしで、何となく蒲団から出るのを渋りつつ
ぐずぐずしながらちょっとイチャついてたら、 お腹がぐーとなった。
だけどベッドから出る気がしない。だって、寒いし、面倒くさい。
「ねぇ真子、何か作って」
「は? オレかィ」
「うん」
「なんやねん。ソレ」
「そのまんまだよ?」
真子がこっちをじっと見てる。何か言いたげな視線をビシビシ感じる。
でも目を合わせたら、私が負けるのは目に見えてるし
キスなんてされて、誤魔化されるのも嫌だ。
私は目を合わさないようにして、さっきの言葉を繰り返す。
「お腹空いた、真子」
「・・ ったく、ぐうたらな嫁さんやなー」
言い方が笑ってる。もう勝ったも同然だ
こんな声の時の真子は、私のいう事を聞いてくれる。
「真子、大好き〜」
「しゃーないのぅ」
えへへと笑って見せたら 軽くおでこを突かれる。
でもその手はすっと頭の上に移動して 私の髪をくしゃっと撫でた。
真子が、ベッドから抜け出すと、途端に寒くなるベッドの中
やっぱり真子の存在って凄い。
だけど、ここで呼び戻したら ご飯は後回し確実だから、ここはぐっと我慢なのだ。
朝と言ってももう9時を回っていて 外は当然のように明るかった。
天気が良いからか、外では遠くに子供の声も聞こえてる。
私は真子の姿がよく見えるように、体を少しベッドの左側にずらした。
寝室の隣は6畳ほどの和室、その先にキッチンがある。
ちょっと狭いこの家が 私は大のお気に入り。
だってこの空間なら、お互いが何処に居てもすぐに視線に入るから。
流石にお風呂の中までは無理だけど、一緒に入るからいいんだ。
ベッドから眺めると、台所に立つ真子の後姿がよく見えた。
パジャマのままで、少し寝癖の付いた髪が可愛い。
あちこちの扉をバタバタと開けては、閉めている。
何にしようか迷ってるのかな。 あーそこは見ないで。整理してないから
パンならその右となり。 お米ならって、まさか今からご飯は炊かないか
真子はようやく思いついたらしく、やかんをコンロにかけた。
おなべもフライパンも出てないところを見ると
「しょうゆ味と味噌味。どっちがえぇ?」
「しょうゆ〜」
アハハ・・まぁ、仕方ない。
間もなくヤカンがピーピーと鳴いて、真子は 「ほな、いくで」と言いながら 慎重にお湯を注ぐ
ただお湯を注ぐだけで、大真面目な真子が可笑しくて、私は小さく くすくすと笑った。
「っしゃ!今から3分やで」
「りょーかい!」
枕元の時計を目で確認する。と、早速真子がするりと蒲団に潜ってきた。
少し冷えた体を私に密着させる。ちょっと冷たいけど文句は言えない。
「あったかいのー」
「うう・・私は冷たい」
「ほな・・あったまる運動しーひん?」
「ばかっ」
窓からは明るい光が差し込んで、少し賑やかになりつつある外の音。
「今日、天気えぇな」
「うん、お日様キラキラしてるね」
「何処か行きたいとこあらへん?」
「別に〜 真子は?行きたいとこ、ある?」
「んーー 無いわ」
「あっ」
「なんや」
「3分過ぎてる」
真子は素早く蒲団からでて、キッチンへ走り、すぐにリビングへと戻ってきた。
それから私と真子は、パジャマのまま炬燵に入って 二人でカップ麺を啜った。
途中でお互い替えっこしたりしてね
「そや、冷蔵庫なんも無かったで」
「うん、今日は買い物に行かなきゃ」
「あ、新しいスーパー出来とったやろ。あそこ行こか」
「うんっ」
元気よく返事はしたけれど、きっと家を出るのはお昼過ぎ。
こうやって、だらだらと他愛の無い話をして やっぱり二人でイチャついて
結局どこにも行かなかったりもする日もあるけど、真子と一緒なら楽しい
何も焦ることはない。 私と真子はいつだって一緒
帰る家も一緒なら、寝るベッドも、迎える朝も・・・ だから
日曜の朝は
のんびりとあなたとふたりで