本日の担当 喜助
うちの奥さんは たまに変なことを言い出します。
それが妙に的を射ていたり、全くの勘違いだったり
面白かったり つまらなかったり
ま、彼女には彼女の世界ってのがあるでしょうからね。
別にそれが 正しかろうと間違いだろうと
どうでもいいことなんすけど ―
今日ののセリフは 面白かったなぁと思うんです。
「ねぇ〜 喜助さんっ」
食卓の前で頬杖をつきながら、満足気に微笑む。
「うん?」
「今、何してるんですか?」
「何って、、ご飯食べてるんですけど」
「でぇ、それは誰の作ったご飯ですかぁ?」
「、 じゃないんスか?」
「そうです・・・」
にまぁ〜っと更に満足気な顔をして
これはまた、何か言い出すんじゃないかと アタシは待ちました。
「喜助さんは、私の作ったご飯を食べているんです」
勝ち誇ったように言う 。
「そりゃ、そうでしょ。仮にも夫婦なんッスよ?」
するとは 言ったんです。
「私が喜助さんを動かしてる、育ててるんですよね」
「・・・・はい?」
それから彼女は 一気に喋りだしました。
植物や、更には機械にまで例えて・・・
まぁ簡単に言えば、人間が動いたり考えたり、生きていくにはエネルギーが必要で
そのエネルギーは食事を摂取すること。
つまり、アタシを動かし、生かせているのは、自分だと言いたいようでした。
笑っちゃいけませんよ?
可愛らしいじゃないっスか
掘り下げていえば、は料理をしたというだけで
食材だけに関しても、その下には関わっている人間は沢山いるわけなんですが
そんなことは言いません。
「ま、動かしてるのかも知れませんが、アタシはこれ以上育ちませんよ」
そう言うと 彼女は困った様子でした。
静かになったところで、アタシはまた箸を動かします。
「ん?」
するとは、足を崩してアタシの股間に足を滑り込ませ
「あった・・・育つところ」
なんて、やんわりとソコを突くもんですから
アタシは思わず噴出しそうになり
「ちょっと、最後まで食べさせて下さいよ」と言うと
「はぁ〜い、ごめんなさい」と
可愛らしく 肩をすくめたりします。
「かなり育っちゃいました。責任は取ってもらいますよ」
なんて、お決まりのセリフを吐くと
彼女はまるで、絵に描いたように幸せそうな顔で
うふふと笑った。
もう暖房もいらなくなった暖かい部屋で
午後の日差しは やわらかく 静かな部屋に流れ込み
アナタとアタシを 包み込む。
別に特別でもない 日常で
何事も無く過ぎていく 毎日が こんなにも温かい。
やっぱりアタシは の言うとおり
アナタに生かしてもらってるんじゃないか
なんて、本当にそう思ったんです。
その後、ご飯を早々に食べ終えたってのは
言うまでも無いでしょう?
つづく・・・
(ほのぼのしたいのぉ・・・)